アコヤとは、ラジアータパイン材をアセチル化処理した木材です。

通常の木材と比べ、熱や水分による変形が少なく、軽量で加工しやすい木材です。

線熱膨張係数は、金属と樹脂の中間ぐらいでした。

耐寒温度は、液体窒素(-196℃)に含侵しても問題なく、耐熱温度は200℃の恒温槽に半日入れっぱなしでも、やや変色するだけで形が変形することはありませんでした。

JIS規格のタップを立ててもM3サイズまでなら加工できます。但し、木目の方向を注意する必要があります。

木目を気にしないなら、トライコヤと言うアコヤをチップ状に砕き押し固めた材料もあります。木目の方向を気にせず、タップ立てられます。

以前、トライコヤを使って、MCマシンで加工してもらったことがあります。樹脂や金属だと、加工時の削りカスがねじれて出てきて、ドリルとの摩擦熱で不良にしてしまうことがあるが、トライコヤは削りカスが粉状になるので加工し易いとの意見を聞いたことがあります。

コイルを保持する部材など、色々な用途に可能性があります。建築資材として販売されているので、比較的大きな構造物に適しているかもしれません。オランダでは、アコヤの集成材を使い、橋そのものに利用しているそうです。

どのような場面で使えるか、これからも考えていきます。

小路